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電源選びのコツ ― +12V 1系統2系統の使い分け ―
+12V 1系統2系統の使い分け2005.11.21

最近、PC電源でよく見かけるものとして「12V2系統」というのがあります。

さて、これって一体何なのでしょうか?

パソコンの能力・速度がどんどん上がっている中、消費電力も著しく上がっています。

そして大きな変更のあった時期として、それまでのCPUは5Vの電気からマザーボード上でコア電圧を作り出していましたが、Pentium窟Pentium4になった際に12Vの電気から作り出すように変更された時期があります。
これは、Pentium4が非常に大きな消費電力であった為、小さな電圧で供給するには電流が大きすぎてしまう為です。
大きな電圧で供給すれば、電流は少なくて済みます。
具体的な数値をあげて説明すると、下記のようになります。

 例) CPUが60W使うとすると、オームの法則により電力=電圧×電流なので
 ・5Vの場合
 60W=5V×電流 → 電流=12A
 ・12Vの場合
 60W=12V×電流 → 電流=5A

AMDのCPUもAthlonXPで12Vを使うように変更されています。
※一時期のマザーボードには、同CPUでも5Vを使う物もあるようです。

そして現在、CPUの消費電力は増える一方です。
更に、グラフィックボード(以下VGA)の能力も向上しており、その消費電力も非常に大きくなってきました。
PCI ExpressのVGAにおいては、上位モデルには別途VGA用6pinコネクタを必要とするようになり、ますます12Vの需要が増えます。

そこで考えられたのが「12Vを2系統に分ける」です。

元々この発想は、EPS規格において複数CPUを使う際に、それぞれのCPUに別々に12Vの電気を供給する事により、電流負荷を分散し安全化と安定化を図る目的で考えられたものです。

これにより、+12V2をCPU専用とし、その他を+12V1で供給するという「12V2系統」のATX電源が生まれました。 ※EPS規格ではV1がCPUでV2がその他です。

ここまでが12V2系統が生まれた経緯と理由です。

しかし、必ずしも「12Vが2系統の方が優れている」とは限りません。
なぜならそれは電源の容量と使用環境の消費電力に関係してくるからです。
例えば、400W(定格)の電源があり、12Vの仕様が25Aだったとします。
CPUに消費電力10Aのものを使った場合、12V1系統では残り15Aがその他で使えます。
12Vが2系統で、12V1=13A,12V2=12A だった場合には、CPUは12V2から供給するので12V2が2A余ります。
一方その他の機器は12V1の13Aしか使えません。12V2の余った2Aを利用できないのです。
しかも、定格400Wクラスの電源で使用できる消費電力のパソコンであれば、1ラインへの電流の集中に関して、安全面で危惧する必要はほとんどありません。
これが500W,600Wの電源になると、1ラインへの電流の集中が起きやすくなるので 12V2系統の方が良い場合が増えてきます。※あくまで「その容量が必要な環境の場合」です。
600Wの電源を消費電力300Wの環境で使っても、上記は当てはまりません。

つまり、どちらにもメリット・デメリットはあるので一概にどちらが良いとは言い切れません。
そのような中、12V1系統でも12V2系統でも、スイッチひとつでどちらにもできる電源やオートで切り替えてくれる電源もあります。

取り扱い商品一覧へのリンク
[ +12V 1系統2系統切替スイッチ付 ]
TAO-420MPVR 販売終了
TAO-530WMPVR 販売終了
TAO-580WMPV 販売終了
SILENT BLUE JAPAN DELUXE 530W / 630W 販売中(直販
[+12V 1系統2系統オートセレクトシステム]
・ TAO-530P5RZ 販売終了
[+12V 多系統切替スイッチ付]
TAO-680P7 販売終了
TAO-750P7 販売終了
[+12V 多系統オートセレクトシステム]
TAO-1200WP10RZ 販売終了
TAO-1000WP10RZ 販売終了

まずはお使いのパソコン環境、特に消費電力を把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。
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