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自作の醍醐味 番外編 BTXについて
BTXのBTとはBalanceTechnologyの略であり、電源に限った規格ではありません。
近年、消費電力の増加の陰に隠れて、発熱の増加も無視できなくなっています。
しかし、ユーザー側の意見としては静音を追求する流れになっており、 高性能化と市場性に食い違いが出てきています。
また、高性能化においても、このままの仕様で進んでいくと発熱の問題を クリアするには技術的に厳しくなってきています。
そこで、各パーツの配置を見直す事により、発熱箇所の分散を図ろうと 作られたのが、このBTXという規格です。
基本的には、散熱の問題が出やすい小型PC(MicroATX等)向けとされており、 将来的にはタワー型等の中型PCにも適用されるようです。
まず、CPUの位置がM/Bのほぼ中心に配置変更され、吸気ケースファンもケースの 中断に配置されます。
この時点で、ケースファン必須な事が分かります。
また、VGA等の拡張ボード類は、今まで下部にありましたが、上部に配置変更 されます。
逆にI/O系は下部に配置されます。
温度の高い空気は上に行く特性がありますので、これらの配置変更により 今まで他の機器の排熱により影響を受けてしまっていた部分を改善できます。
また、電源の形状も変わり、L字型のような形になるようです。
これは小型ケースにおいて、配置スペースの問題による形状変更ですので、中型および大型ケース用においては、まだ不明です。
電源の供給能力等の仕様については、基本的には現行のATX12V-Ver2.0が適用されるようです。
Intelの公式発表からも分かる通り、将来的にはBTXへの移行が進んでいくのは確実だと思われます。
(これらは2004年10月1日現在の情報です)
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