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ATX12Vパワーサプライデザインガイドライン-Ver1.3→2.0の違い
- +12Vの供給能力の強化
消費電力の増加している中、特に+12Vに集中しがちなので+12Vの供給
能力が増加されています。
最低でも18Aと定められました。
- 最大負荷時の変換効率(Efficiency)を70%以上、低負荷時には60%以上と定義しなおされています。
これにより、より省エネ化が進められますが、電源メーカーにとってはかなり高いハードルになっています。
- メインコネクタを24pin化
誤解されがちですが、24pin化はLGA775の為ではなくPCI Expressの為に採用されたものです。
追加されるピンは、+3.3V,+5V,+12V,COM(グラウンド)でピン配列はEPS12Vのメインコネクタと同じになります。
また、この追加されたピンにより、新たに75Wを供給できるように設計されています。
更に、24pin化に伴い今までオプション扱いで書かれていたAUXコネクタの説明がなくなっています。
- +12VのV1/V2の採用
CPUの消費電力の増加に加え、他のパーツの消費電力の増加も著しくなってきており(特にVGA)、+12V系統に出力が集中している事への解決策とした+12Vが2系統に分けられました。
これにより、CPU/その他の機器への電力供給が分断化され、お互いの負荷による電圧の不安定化や電流集中による様々な問題を解決できます。
ここで注意しなければならないのが、EPS12Vパワーサプライデザインガイドでも+12Vが2系統になったものもありますが、以下のように両者では仕様に違いがあります。
<EPS12Vパワーサプライデザインガイド規格の電源の場合>
CPU:+12V1
その他:+12V2
<ATX12Vパワーサプライデザインガイドライン-Ver2.0規格の電源の場合>
CPU:+12V2
その他:+12V1
使用する際に特に注意しなければならない事はありませんが、この違いを覚えておくといいかもしれません。
※弊社で発売している「TAO-500P5V」「TAO-550P5V」(Topower製)は、+12Vを2系統/1系統に切り替えできます。
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