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電源選びのコツ―RoHS指令について―
  RoHS指令について 2006.02.17
 

"RoHS"とは、日本語では"ローズ"、"ロス"あるいは"ロハス"と読まれることもあるようですが、
Restriction of the use of certain Hazardous Substances in Electrical and Electronic Equipment(電気/電子機器の有害物質使用制限) の略語です。さまざまな種類の電気/電子機器の製造に6種類の有害物質を使用することを禁止するEU指令のことを指します。

RoHS指令の目的とは何でしょうか?

対象となる電気/電子機器そのすべてのライフサイクル工程において、環境への影響を最小限に留めることを目的としています。
現在、製品廃棄後、自然環境や人体への影響のある有害物質が含まれていることが懸念されています。
欧州では、これらの有害物質の使用を(RoHSによって)制限し、(WEEEにより)正しく安全な廃棄または再利用を奨励する制度を設けています。

RoHS指令に「適合」するとはどういうことか?

RoHS規制に適合するとは、RoHSにて制限されている6種類の化学物質の最大許容濃度が均一物質での重量比でRoHS指令が指定した基準値以下のことを指します。
化学物質それぞれの最大許容濃度は、カドミウムが0.01%、残り5種類の化学物質(鉛、水銀、六価クロム、ポリ臭化ビフェニール、ポリ臭化ジフェニルエーテル)は0.1% となっています。

 
  J-MossJIS規格について(日本でのRoHS規制の実情) 2006.04.17
 

J-MossのJIS規格 (JIS C 0950)2005年12月20日に発表されました。
電気電子機器における6物質(鉛、水銀、カドミウム等)の含有についての表示方法がJISで定められました。
通称J-Moss、正式名称は 「電気・電子機器の特定の化学物質の含有表示方法
(the marking of presence of the specific chemical substances for electrical and electronic equipment)」
です。
化学物質それぞれの最大許容濃度は、カドミウムが0.01%、残り5種類の化学物質(鉛、水銀、六価クロム、ポリ臭化ビフェニール、ポリ臭化ジフェニルエーテル)は0.1%となっています。

PC関連の商品ではどういう取り扱いになっているかというと、パーソナルコンピューターとして販売している商品および独立して使用する周辺機器には、「J-Moss」マーク貼り付け義務がありますが、PC用電源等のパーソナルコンピューターの中に組み込む部品には「J-Moss」マーク貼り付けてはいけない。という決まりになっています。
「J-Moss」マークは、RoHS規制に適合している商品には緑色の非含有マーク(グリーンマーク)を貼り付け、適合していない商品には含有マーク(オレンジマーク)を貼り付けています。
ただし、パーソナルコンピューターとして組み込む電源等もRoHS規制に適合していないと、オレンジマークを表示しなくてはならないので、RoHS規制に適合している商品の採用がふえています。

 
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