-
-
自作の醍醐味 第六回 「電源の比較検証」を自分に生かす為の注意点
<ポイント>
1.安定性を比較する上で目的が統一されているか?
(SLI,デュアルコア,PentiumD/XE,Athlon64等の仕様環境)
2.電源にあわせた高負荷(定格出力の70〜80%の範囲)をかけているか?
3.PFCを搭載している電源か?
4.必要な機能がそろっているか?
(12V2系統,6pinコネクタ,8pinコネクタ,24/20pin両対応等)

電源の検証時に、容量の異なる電源に同じだけの負荷(例えば300W固定)をかけても比較にはなりにくいです。
これは、容量に対する負荷の割合によって変換効率や発熱量が異なるからです。
たとえば、400Wクラスの電源の高負荷は280W〜320W(70〜80%負荷)くらいですが、500Wクラスの電源の高負荷は350W〜400W(70〜80%負荷)です。
電源個体の能力や性能の比較検証をするには、その電源の容量に対して、同じ割合で負荷をかけるのが適しています。
また、騒音については、最小構成で電源の容量の大きいものを選択した場合は、最小構成にあわせた電源容量のものを選択したときと比べて騒音も大きく消費電力も無駄に使用してしまいます。
自分の構成にあった電源に対する負荷がどのくらいの割合のときの騒音を計測したものか確認してください。

電源の検証結果を参考にする場合、電源個体の能力や性能の比較検証をするには、その電源の容量に対して、同じ割合で負荷をかけているか、自分の必要な電源の容量の割合がどのくらいの検証データで計測しているかを参考にしてください。

12Vを1系統の電源と2系統の電源どちらが自分に適しているのか?
12Vを2系統に分けた電源のメリットとしては、2系統に分割したことで、 CPUへの出力とその他のパーツへの出力が安定し、ラインへの負担を軽減できるので、より安定動作が可能になるという事である。
ただし、SLI等で使用の際、または、20Aを超える仕様のVGAカード等を使用する場合には、12Vが1系統の電源でないと動作しない事がある。 その場合、12Vを1系統、2系統の切り替えができると、仕様変更をした場合にも同電源で使用できる。
(推奨電源 TAO-500P5,TAO-550P5,TAO-600P6)

ただし、価格帯は12Vを1系統の仕様の電源の方が安価であるため、仕様環境によっては、無理に2系統の電源を購入する必要はありません。
(推奨電源 TAO-ISO-P500L)

ATX12V Ver2.2(電源のガイドライン)においては、Intelが12Vを2系統にわけ、CPUへの出力を安定させることを推奨しています。
ただし、電源のガイドラインでは12Vを2系統にわけるように推奨していますが、発表時点で他のパーツ(VGAカード、MB等)が、2系統に分けたことで動作ができるという検証を行っているわけではないので、自分で使用するパーツの情報は、ネット等でよく調べましょう。

電源選択のポイント
・自分の使用するCPU(PenD/XE、Athlon64)対応を公表している。
・認証マーク(CE,TUV,FCC等)が貼られている。
・必要な機能が備わっている。(SLI仕様OK,VGA6pinコネクタ,+12V8pin,12V2系統等)
・予算内である。(笑)
-