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自作の醍醐味第四回 「12Vを2系統に分割した電源について」
最近、質問で多いのが、12Vを2系統に分けた電源についてです。
12Vを2系統に分けた電源のメリットとしては、2系統に分割したことで、
CPUへの出力とその他のパーツへの出力が安定し、より安定動作が可能になり、
ラインへの負担を軽減できるので安全という事ですが、
VGAカードによっては、20Aを超えるもの、または、SLI等で使用の際、
それが、逆に弊害になり動作しないということがございます。
その場合、2系統を1系統にする切り替えスイッチがついているものが有効です。
切り替えスイッチで1系統にすることで正常に動作いたします。
せっかくの高スペックシステムも電源選択を誤ると台無しです。
VGAカードの詳細スペック等は公開されていません。
高スペックシステムを望んでいるなら、12Vスプリット、コンバインの切り替えスイッチの有る電源をお選びください。
弊社の電源では、「TAO-500P5V」「TAO-550P5V」「TAO-600P6」がそれに相当致します。
「SLI(VGAカードを複数枚での使用)等について」
Intelのアナウンスで、これからしばらくはCPUのクロックアップはストップさせ、
他の部分で処理能力を高めていこうという方向らしい。
代表的なものとしてPCI Expressの可能性をフルに活用するSLI(Scaling Linking Interface)技術があり、
現行では2枚が最大ですが、将来的には6枚まで見据えているとの事です。
これの目的は、1つは処理速度を上げてムービーなどをより滑らかに描画することです。(目指すはハリウッド!?)
もう1つは、3Dを使用したものを処理するにあたって、一度に処理できるポリゴン数等を増やす事でより速く、より複雑な映像の描画を可能にする為。
ここで、Topower社はASUS社の協力のもと、SLI使用時の電源対応などについて検証した結果、別表の通りだったとの事。
これについて、特に6800Ultra2枚の際にTopowerの電源であってもSPLIT(12V1,V2 2系統)時には起動できなかった。
電流を測ってみると、6800Ultra2枚だけで20.5A使っている事が分かった。
Topower製電源でも12V1は20A(Intelスペックは18A)なので、これだけでオーバーしてしまう。
コンバイン(12V 1系統)に切替えたところ、問題なく動作したとの事。
もちろん他社製の電源で12V 2系統のものは全て動かなかったという事です。
2005年1月現在    
※後日情報にて、これはASUSのVGAカードが
特別に消費電力が高いらしい事がわかりました。
しかし、市場に出ているものはASUSが主流との事。
2005年2月現在   
POWER Requirement
Cofigration Heavy Load Normal Load Light Load
AMD K8 939 CPU Type FX-55 3800+ 3500+
PCIe×16Video Cards 6800Ultra×2 6800GT×2 6600GT×2
DDR DIMM Modules 4 2 2
HDD
(IDE or S-ATA)
4 2 2
CD/DVD
(IDE or S-ATA)
2 2 1
PCIe×1Cards 1 0 0
PCI Cards 3 2 1
1394 Devices 1 0 0
USB Devices 6 4 3
12V >25A >20A >17A
Wattage >=500W >=400W >=350W
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