小型ノートパソコン用クーラーFIT(NB-FT1)を使用したノートパソコンの温度変化レポート
●実は暖房はノートパソコンの大敵――?
気温が高くなるとノートパソコンが熱く感じる。動きが遅くなったと感じる。強制終了するようになった。
など、気温が高い=ノートパソコンが熱くなるという考えは一般的です。
しかし、以前から冬場の暖房のきいた室内の方がパソコンが熱くなりやすいと言われてきました。
でも本当にそうなのでしょうか?
夏ほどパソコンは熱く感じられないし、人間も暑さを感じないからパソコンだって熱くないのでは?
と疑問に思って当然です。
そこで
「夏季と冬季の室内でパソコンを使用する時に冷却クーラーFITを使って熱風を吸いだす場合とそうでない場合とでどう変化があるか」
弊社独自に実験・検証してみました。
●実験方法 | |||
以下の条件の下でノートパソコンに負荷をかけて動かし、 FITを使用した場合と使用しない場合でどのような変化があるのか、 数値を計測した。 | |||
季節 | 夏季 | 冬季 | ![]() |
状況 | 一般的なオフィス内を想定 | ||
室温 | 28℃ | 25℃ | |
空調 | クーラーを使用 | エアコンの暖房を使用 | |
使用実機 | Lenovo ThinkPad Edge 14" | ||
検証方法 | ノートPCのバッテリーをフル充電にした状態からACアダプタを抜き、バッテリーのみでプログラム(ベンチマークソフト)を動かして負荷をかけた。 その状態からバッテリーがなくなるまでの間、Core tempを使用してCPU温度変化のデータを取得した。 |
●結果:CPUコア温度変化表 | ||
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●結果
FITを使用してノートパソコンを動かした場合には、夏冬ともに大きな温度変化は見られませんでしたが、
一方でFITを使用しなかった場合には、全体的に温度が高くなりました。
夏も冬もFITを使用していると最低温度は低いという結果が出ました。
また、冬季のFITありの場合にはなしの場合よりもバッテリーが15分長く持ちました。
夏も冬もFITを使用していると最低温度は低いという結果が出ました。
また、冬季のFITありの場合にはなしの場合よりもバッテリーが15分長く持ちました。
●考察
夏の方が室温が高いのにもかかわらず、なぜ冬の室内の方がCPUコア温度が高かったのでしょうか?
ノートパソコンには吸気と排気という空気の流れがあります。吸気から周囲の空気を吸い込み、排気からCPUなどによって熱くなった空気を外に排出しているのです。
夏の室内はクーラーがきいているので室内は冷風を吸い込みますが、冬は暖房の温風を吸い込むことになります。 温風を吸い込んだノートパソコン内部では、内部で発生した熱によってさらに空気が温められて熱風になり、排熱効率が悪くなりやすいのです。
そこでFITを使用した場合には、FITが内部の熱風を吸い出してくれるので効率よく熱風を排出できるようになり、結果的に温度上昇が抑えられたと考えられます。
一般的な吹き付けタイプの冷却グッズではファンをまわして風をおこすため、暖房のきいた室内で使った場合には温かい風がノートパソコンに吹き付けられるため、そういったタイプよりもFITのような内部の熱を吸いだして効率の良いエアフローにしてくれるものが有用と言えるでしょう。
また、CPUコアの最低温度が低いというのは負荷の少ない時ほどFITあり/なしの差が大きく出たということです。したがって文書作成やメールチェック、ネットサーフィンだけの使い方〜ノートパソコンで動画や映画などを見るような使い方でも、FITのような吸い出しタイプのクーラーを使って効率の良いエアフローを確保することが安定した動作に繋がるのです。
1年を通じて吸出しタイプのクーラーを使用して効率の良い空気の流れを作ることで、常に動作や処理速度といったパフォーマンスが維持されやすくなるのです。
ノートパソコンには吸気と排気という空気の流れがあります。吸気から周囲の空気を吸い込み、排気からCPUなどによって熱くなった空気を外に排出しているのです。
夏の室内はクーラーがきいているので室内は冷風を吸い込みますが、冬は暖房の温風を吸い込むことになります。 温風を吸い込んだノートパソコン内部では、内部で発生した熱によってさらに空気が温められて熱風になり、排熱効率が悪くなりやすいのです。
そこでFITを使用した場合には、FITが内部の熱風を吸い出してくれるので効率よく熱風を排出できるようになり、結果的に温度上昇が抑えられたと考えられます。
一般的な吹き付けタイプの冷却グッズではファンをまわして風をおこすため、暖房のきいた室内で使った場合には温かい風がノートパソコンに吹き付けられるため、そういったタイプよりもFITのような内部の熱を吸いだして効率の良いエアフローにしてくれるものが有用と言えるでしょう。
また、CPUコアの最低温度が低いというのは負荷の少ない時ほどFITあり/なしの差が大きく出たということです。したがって文書作成やメールチェック、ネットサーフィンだけの使い方〜ノートパソコンで動画や映画などを見るような使い方でも、FITのような吸い出しタイプのクーラーを使って効率の良いエアフローを確保することが安定した動作に繋がるのです。
1年を通じて吸出しタイプのクーラーを使用して効率の良い空気の流れを作ることで、常に動作や処理速度といったパフォーマンスが維持されやすくなるのです。
*本内容は発表当時のものです。また、必ずしも同等の結果を保証するものではございません。 |