
Core i7 860+SSD+DDR3-1600のWindows7 RCは超快適
Core i7 860が発売され、Windows7発売前という事で始めたマイクロ ATX Game マシンSuper fitは、今までのパソコンの使用感を一蹴するほど快適なパソコンでした。
今回の「パソコン使用時の快適度が大きく上がった理由」は、CPUとOSの能力向上だけではなく、SSDとオンボードメモリーの転送速度のアップがあったからです。
特にSSDによるデータ転送速度のアップは、HDDによるRAIDを凌駕し、HDD RAIDの欠点である発熱とノイズといった難点を克服しています。
また、メモリーに使用したDDR3-1600(PC3-12800)は、データ転送速度が12.8GB/秒。この速度は、DDR2-800(PC2-6400)のデータ転送速度6.4GB/秒の2倍の早さになります。
もちろん、CPUやOS、特にWindows7 RC版の扱い易さも大きなファクターでした。
試しにSuper fitのビデオボードを「ELSA GLADIAC GTS 250 1GB」に代えて、同じ3Dゲームをプレイしてみました。このビデオボードだと、R2以上のゲームでは、設定をデフォルトにしないとプレイ中にコマ落ちします。デフォルト設定であれば、どのゲームもプレイに支障はありませんでした。ノイズは、3D負荷時にファンの回転数は上がりますが、ノイズ自体がウルサイと感じることは有りませんでした。「ENGTX285/HTDI/1GD3」の2/3程度のウルサさといった感じです。しかし、能力的には1/2になってしまったような気がしました。
モンスターハンター フロンティア ベンチマーク
1920x1200x32bit
・全てON(フルスクリーン)SCORE 6496
・全てOFF(ウィンドモード)SCORE 5656
1280x720x32bit
・全てON(フルスクリーン)SCORE 12468
・全てOFF(ウィンドモード)SCORE 12075
バイオハザード5
DX10 フルスクリーンモード
ベンチマークB
1920x1200x32bit
・全て最高値(最高画質)33.0fps 評価B
・デフォルト(標準画質)55.4fps 評価B
1280x720x32bit
・全て最高値(最高画質)51.7fps 評価B
・デフォルト(標準画質)73.8fps 評価A
Windows7は64bit版で決まりです!
Windows7 64bit版にネイティブ対応しているソフトウエアは、ゲームソフト以外の一般ソフトでも数少ないのが現状です。Photoshop CS4 や3DCG制作ソフトのShadeにVue。DTMでSONARなど主に制作ソフトでの64bit化は進んでいますが、ゲームソフトやMicrosoft Officeなど、現行ソフトウエアの大半が32bitです。とはいえ、次のビジネスソフトOffice 2010では64bit版もリリースされる予定で、発売は2010年第1四半期(7月〜9月、つまり1年後です)となっています。これからは、ネイティブで64bit OSに対応するソフトウエアも、どんどん増えるでしょう。
さらに、今回32bit版と64bit版のWindows7 RCでゲームパフォーマンスを比較してみましたが、ベンチマークの差は誤差の範疇程度でしか無かったり、実際にゲームをしてみると全く差を感じられなかったり、32bitのゲームなのに64bit版の方がパフォーマンスが良かったり(もちろん逆もあり)と、明確な判定が付けられない結果に終わっています。
したがって、Windows7 は64bit版でも良いのではないでしょうか。両者に差が無く、いずれは64bitネイティブ対応のゲームソフトも出てくることを考えれば64bit版で問題ないでしょう。ゲームをしながらのブラウジングやMusic listeningも64bit版ならメモリーを積んだ分だけ操作は快適になります。
でも、本当にWindows7 64bit版でだいじょうぶ?私は、「第四章 Super fit で、フルHDビデオを編集してみた」の回で、次のように述べています。
ほとんど32bit用に作られているからです。
そのため、64bit OSだと処理時間(例:エンコードやプレビューなど)が32bitより遅くなったり、
プログラムエラーにつながる可能性があります。
また、ビデオカメラメーカーから提供されるソフトウエアやデバイスドライバーの中には、
64bit OSでは使えない事を明記した物もあります。
しかし、それでもWindows7 は64bit版で良いのです。
なぜなら、
今まで使っていたOSとWindows7 64bit版で、デュアルブーストにすれば問題解決!
デュアルブートにして、いま使っている32bit OSも、使えるようにしておくのです。メインで使うのはWindows7 64bit版で、 32bit限定ソフトを使うときだけ今までのOSを起動すればいいのです。
ちなみに、Vista64bit版に「Internet Explorer (64 ビット)」が有るのですが、Flash Playerが64bitに対応していないため、使えませんでした。Vista64bit版のブラウザはFlash Playerの使える「Internet Explorer (32 ビット)」を使かっています。
または、Professional以上のエディションを使う!
32bitソフトウエアをWindows 7 64bit版で使用するもう一つの方法に、「Professional」以上のエディションを使うという方法もあります。「Professional と「Ultimate」のエディションには「Windows XP モード」というエミュレーター機能が付いています。この「Windows XP モード」
は、Windows 7でXP用のアプリケーションソフトを起動するための機能で、XP OSまでで、しか動かないソフトウエアを継続して使うための機能です。
ただ、この方法はチョット曲者です。あくまでもWindows7上で仮想XPとして動かすため、起動するソフトウエアによってはパフォーマンスが落ちる事がゼロでは有りません。さらに「Home Premiumエディション」と「Professional / Ultimateエディション」の価格差が1万円以上である事も検討の余地となります。
だったら、デュアルブートで良いじゃなかって?。一見すると、デュアルブートにすれば、この機能は意味のない物のように思われますが、デュアルブートでインストールしたXPは2014年4月でサポートが切れてしまいます。(Professional / Home Edition共に終了)しかし、「Windows XP モード」はWindows 7上で動作するため、Windows 7のサポート終了までXP用のソフトを起動させる事ができるというわけです。
と題して、最新ハードウエアと新しいOSについて、実際に使用する事を前提としたレポートをお届けしました。
このレポートを振り返ってみて、
Windows7 RCは、今までのどのOSよりもインストール作業が楽。使用感はVistaよりXPに似た感じ、「見た目(GUI)」はVistaとほぼ同じだが、どことなくすっきりとした(シンプルな)感じがXP似ているなと思った。
Core i7-860は「P55」のチップセットマザーで稼働させたのですが、とてもパワフルなCPUだと感じました。もちろん、メモリやSSDの転送速度のアップがCPUの力強さをバックアップしています。
最後に fitは、マイクロATXなのにハイエンドデスクトップとしての機能が搭載可能な「ビックスモール」なパソコンケースだと感じました。
Super fitは、高負荷の3Dゲームをやらなければとても静かですしね。
最新の高性能パソコンを手軽に入手するチャンスです。
FRESH FIELD 3D GameEdtion - 3D ゲームエディション -

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